つい先日、しばらく連絡をとってない方から
久しぶりにサロンの問い合わせがあった。
(以下、この方をAさんと呼ぶ)
というか
今回Aさんが受けたいのではなく
先月出産を終えた娘さんの
産後の体のケアをお願いしたいのだとか。
もちろん、
有りがたくお受けすることにしたのだが
既に、皆さんはここまでの下りで
ワタシとAさんは
セラピストと元患者という関係だろう
と思っているのではないだろうか?
いやいや、実はちょっと違うんだな。
どういう事かと言うと。
もともと私とAさんの関係は
ワタシが訪問リハビリで伺っていた
お義父さんの介護をしていたお嫁さんで
一言で言えば
患者さんのご家族様ということになる。
全盲で両耳とも難聴だったお義父さんは
90歳になっても頭だけはしっかりしていて
今でいうあのアレクサを
活用しながら生活をしていた。
愛煙家で、
普通のタバコでは火事になるからと
家族が用意した電子タバコを
リハビリ後に吸うのを楽しみにしていた。
Aさんは、最初の方は
毎回一緒にリハビリを見学されていて
色んな質問やら雑談やらしながら
楽しく過ごされていたのだが
ワタシの訪問する時間帯が変わってからは
Aさんの仕事の都合上
ほとんど会えなくなった。
それでも、お義父さんから
今日は小山さんとこんな話をしたとか
こんなことをやったとか
毎回聞いていたのでしょう。
ワタシの訪問する日に
たまにメモ書きがあり、
「父がいつもお世話になっております。
ありがとう」
と、残してくれたときは正直嬉しかった。
お義父さんの訪問リハを始めて
半年くらいたったときだろうか。
Aさんから、自分の旦那さん
(つまり長男さん)の
自転車事故の後遺症について相談を受けた。
旦那さんはロードバイクが趣味で
一度軽い事故にあってから、
首から指先までの痛みとしびれに
ここ一年くらい悩まされていて
どこへいっても治らないので
どうしたらいいものか、と。
ま、結果、ワタシのサロンに
旦那さんが半年くらい通院して
完全に良くなって卒業してしまいました。
その半年後、かな。
最近ちょっとむせ混むことが増えたなあ、
と思っていたお義父さんが急死して、
ワタシの訪問リハも終了になったのが、
ちょうど2年前くらい。
ほんとに急死で、
朝、Aさんが仕事行く前に
お義父さんの家へ寄ったら
そのまま冷たくなって眠っていたと。
それきりAさんとは
連絡はとらなくなっていたので
ワタシにとっては今回の連絡は
予想外!の問い合わせだったわけです。
さてさて。
前置きがやたら長くなってしまったけど
2年もたって、
自分のことを思い出してくれるって、
どんな心境なんだろう。不思議。
そら、嬉しいし、有り難い。
でもよく小山を選びましたね、あなた!
って思ってしまう。笑
よく、どーでもいいコンサルタントの
スーツとか着ちゃったおにーちゃんたちが
「選ばれるためには」みたいな
ノウハウを教えるセミナーやら
起業塾やらがある。
ワタシのようなセラピスト業界にも
かなり多くなっているみたい。
でも、どうかな。
そんなマニュアルなんてあるだろうか。
私が、Aさんの家族を
まるごと診させて頂いているのは
机上で教わったノウハウでも
患者を口説き落とす名セリフでも何でもない
そこにあるのは、
多分、ただ、
真摯に人と向き合っただけのこと。
その先のご縁でしかない。
技術も、コミュニケーション力も、
必要っちゃあ必要だけど
それでも、自分に偽りなく
真摯に向き合うこと
それが、選ばれる理由の1つ
なのではないかな、と思う。
ワタシは時に
口も悪けりゃ、態度も悪い。
冷たく突き放すし、フォローもしない。
演じてるときもあれば、
演じてるフリのときもあれば
演じてるフリのフリもあれば
フリのフリのフリのときもある。
(もはや自分も分からんwww)
だけど聞いてくれ。
それでもみんなが大好きさ。
(最後はカッコよく決まったな←)
ではでは。笑