ハワイ大学解剖実習記、第五弾となります。今回は「大腰筋」にフォーカスします。
治療家の方々は大腰筋にアプローチすることが多いのではないでしょうか?
私の場合、骨盤の脇から指をいれて、お腹の中央、腰椎をイメージしてじんわり沈めて大腰筋を触りにいくやりかたですが
それがもしかしたらちゃんと出来ていない可能性が出てきました。Σ(゚д゚lll)ガーン
何故かといいますと、
大腰筋に到達する前に、様々な筋肉、脂肪、膜に阻害されるのですが、これがイメージよりも、ぶ厚かったからです。
大腰筋自体の大きさ、長さ、腸骨筋との関係性はイメージ通りで、教科書と遠い感じも全くなかったですが、やはりここでも脂肪の存在がまず大きく、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、そして腸をかき分けて侵入するには、ちょっと難しいのかなあ?と思いました。
実際、一緒のテーブルで同じご献体を解剖した先生の中には、はっきりとお腹から大腰筋は触れないねぇ。。。と、話をしていた先生もいました。
ワタシ個人としては、もちろんお腹から触るのが難しそうな方もいれば、できる人もいる。といった感じで
確かに、私が見たご献体の方は、お腹からの介入は「難しそう」でした。
じゃあどうやって大腰筋に介入をするのか?
それは、股関節(大腿骨小結節)付近で触るのが、一番さわりやすいのではないかと思います。
このあたりの解剖のイメージは、YouTubeで3Dの解剖人体図を映しながら説明したので是非ご覧になってください。
大腰筋はこれだけ長さのある筋肉で、しかも腰椎にびっしりくっついてますから
医療関係者じゃないアナタでも、もしかすると、姿勢が悪くなるんじゃないかとか、足の動きに影響が出てくるんじゃないかとか、色んな想像ができると思います。
ではここの筋肉をストレッチするとしたらどんな姿勢がいいのかな?とか、トレーニングで強化するならどんな方法がいいのかなあ?とか、解剖を知ると、色んなことに応用して想像できるようになります。
一人で全部の筋肉を考えるのは大変だけど、何人かで一緒に考えられると、一度にたくさんのトレーニング方法が思いつきそうですよね。
しかもその場で教えてもらえたら、めっちゃラッキーじゃないですか?笑
今度、それやろうと思うので、このラッキーを手にしたい方は、来月の9/23午前中だけ、お時間あけておいて下さい。